関西詩人協会・掲示板
詩 確率と怪物 - 都
2025/05/06 (Tue) 22:46:29
詩 確率と怪物
はじめは それでいい
馬力を加え 力を入れて
いき 踏み込んでは唐突に 投げる
鋭く落ち いなくなる
水曜日の20時半頃
勝負が坂道を駆けていく
解説者が言う ストライクは
ゾーンに投げて取れる
相手ではない だから
また 落とす うん
同じ手は通用しないから ああ
カウントダウンが起こる
321 持ち玉は4つ
投げる確率が 弾き出される
みんな 確率のない世界にいた
どうして だろうか
ゆっくりと怪物達が屈伸をして
放物線が呑み込んでいく
チャンネルは そのままでいいようだ